Y軸はリニアガイドのレールをテーブル側(動く側)に固定し、ブロックを土台に付けて固定側にします。ボールネジの両端を支えているサポートユニットがテーブル側に付き、ナットブラケットが下の土台に固定することにします。
言葉で書くと複雑ですが、図にしていけばわかるかと思います。まずはリニアガイドのブロックに付く部分を作ります。裏側から六角穴付きネジ(M3)でレールブロックを固定します。正面から見ると次の図のようになります。
わかりやすようにリニアガイドとナットブラケット、そして今回新規で作ったレールブロックを固定する金具だけを表示しています。この部分の高さで底の部分がナットブラケットと揃うようにしてあります。
フライス盤のフレーム素材ですが鉄(SS400)を想定して設計しています。重量の事を考えてアルミ(A5052)やジュラルミン(A2017)で作る人もいます。強度的には板厚を変えたりして同じ物を作ることが出来ますが、私は鉄が好きです。その理由はボルトを締めた時の感触です。鉄ではボルトを締めた時にグッと締まってキチッと固定された感じになるのですが、ジュラルミンでは最後にボルトがクッと決まる感じがなくてグズっとした感じになります。A5052ではネジを切った段階でネジ山が綺麗に出ません。調整の度にボルトを緩めたり締めたりしているとネジ山が崩れて使い物になりません。というわけで鉄で作ることをお勧めします。振動対策から考えても重い鉄が有利です。それと温度による寸法の変化も考える必要があります。鉄の方が寸法の変化が小さいです。というわけで重くて大変ですが鉄で作ることをお勧めします。
この新規で作った部品はY軸の土台になる部分に下からM8のボルトで固定します。ナットブラケットとレールブロックを固定する部品をワイヤーフレームで表示をすると下図のようになります。