ステンレスや鉄の切削には水溶性切削液を使います。その供給と廃液を行うシステムを作りました。液をノズルから出す。切削槽に溜まった液を排出する。という2つの事をするだけなのですが、結構手間取りました。試行錯誤してver.3でなんとか動くシステムが出来上がりました。上図がそのシステムの図です。
まずは切削液のタンクです。9.8LのUNIX Wareというホームセンターで売っている密閉容器を使っています。底にニップルを取り付けポンプへ接続します。タンクの下はMDFで作った箱です。この箱にはポンプが入ります。
円筒のUNIX wareを2段重ねてフィルターにします。もっと背の低い容器で良かったのですが、いろいろと試行錯誤していてこうなりました。次作るのとは背の低いヤツにするでしょう。フィルターはホームセンターであく取り用のオタマを買って来て、その網の部分だけを使ってます。2重になっていますが上はそのまま使いますが、下はキッチンペーパーを入れて使います。上のニップにチュープを接続してここで使用済みの切削液を吸引します。
切削液を送り出すマグネットポンプです。モノタロウで買いました。http://www.monotaro.com/p/0718/3942/です。
温水用となってますが「●粘度範囲(mm2/s): 使用液:~30」ともなってるので水溶性切削液ならつかえるのか?取扱説明書には水以外には使わないでくださいと書いてありました。まあ、動くと思う。。。動き続けると期待する。。。
台の中のポンプ。このポンプとっても静かです。動いているのがわかんないくらい。
タンクとフィルター部分。フィルターの上部に直流式エアーポンプを繋いで使用済みの切削液を吸引します。エアーポンプの購入はこちらからhttp://www.monotaro.com/p/3318/5704/。
フィルター内の空気を吸引して切削槽に溜まった使用済みの切削液を吸引するという仕組みです。容器同士はボンドでくっつけてます。コニシボンドのクイック30という2種類を混ぜて30分で硬化するというものです。使いやすくて便利!
フィルター部分にエアーポンプを繋いでいますが、そのままでは吸引力がタンクの部分に行ってしまいます。タンクは一応密閉容器になってますが、大した密閉では無いようで空気が漏れています。つまり大気圧。これではいくらエアーポンプで吸引しても意味がありません。そこで吸引力が切削槽のほうに行く様にフィルターの下に切断したUnix wareをつないでタンク内の液面下まで届く様にしています。上の写真はフィルター下の部分を撮影したものです。
切削槽からタンクのフィルターまでは2本のパイプで繋ぎます。切子も入るので2本あれば詰まる事も無いだろうという考えです。防音ボックスに穴を空けてそこからパイプを外に出しています。
切削液の供給側はポンプの排出側からクーラントジョイナーに繋いでいます。パイプの径が太すぎるので途中で継ぎ手を作って繋いでいます。