CNCフライス盤 Y軸の組立

いよいよ本番の組み立て作業に入ります。まずはY軸からになります。テーブルの下にリニアガイド、ボールネジを取り付けます。
CNCフライス テーブル底面 リニアガイドの取り付け
まずはリニアガイドを取り付けます。左右2本のリニアガイドを取り付けますが平行に取り付ける必要があります。最初に右側のレールを固定します。
リニアガイド マイクロゲージを使った平行度のチェック
レバー式のマイクロメータをマグネットベースで取り付けレールの上を滑らせレール間の距離を測定します。誤差が最小になるように取り付けます。
マイクロメータ最小値

マイクロメータ最大値
今回の組み立てでは最小と最大で上の写真のような値でした。レール中央付近で大きくなる所があったので取り付け精度というよりもレール自体の精度の問題のようです。0.04mm、特に問題になる量では無いでしょう。

ついでにテーブルのベースになっている板の測定もしてみました。こちらもマイクロメータを付けてテーブルの中央付近を前後方向で測定しました。
リニアガイドとテーブル底面の平行度チェック

リニアガイドとテーブル底面の平行度チェック
測定結果は上の写真のような値になりました。0.09mm。どうなんでしょう?全部組んだ後にスピンドルからテーブル上面を測定して必要があればシムを挿んで調整することにします。

つぎにボールネジを取り付けます。
ボールネジ サポートユニット
ボールネジの固定側をナットで固定し、イモネジを締めて固定します。もちろん真鍮のブッシュをいれてあります。
CNCフライス テーブルへのボールネジ取付け
固定側と支持側のボルトを付けます。この段階では緩くして、サポートユニットが動くようにしておきます。
CNCフライス Y軸 ステッピングモータ取付け
ステッピングモータを付けます。モータは後でも良いのですが、ハンドルを回転させて動きの確認をしたいので今の段階で付けてしまいます。ここで前回作ったステンレス製の支柱が登場しています。
CNCフライス Y軸土台の取り付け
左右のレールにまたがる板を固定して中央でボールネジのナットと固定します。この段階ではまだボールネジのサポートユニットは緩く固定しただけです。ここでハンドルを回してスムーズに動く様に調整しながらサポートユニットを固定します。
これでY軸の完成です。