プロトタイピングでウイルス対策(その1)

ウイルスの感染を広める原因の一つにドアノブがあります。手についたウイルスがドアノブにとどまり、次にドアノブに触れた人に感染するという事です。ドアノブを握らないで開けられるようなアタッチメントを3Dプリンタで作ってみました。

動画の見たまんまです。現在のバージョンは長岡造形大学のドアに合わせたサイズになってます。長岡造形大学のドアノブは

ドアノブサイズの測定

このように球で直径が56.4mmとなっています。最初はこのサイズをもとに56.5mmで作ったのですが取り付け出来ない!という事で57mmに修正しました。ここら辺は使う3Dプリンタやスライサーのクセもあるかもしれません。

ドアノブには2種類、あります。「押して開けるドア用」と「引いて開けるドア用」になります。押して開けるタイプはドアノブを回して腕でドアを押せば良いので簡単です。引いて開けるタイプではドアを開ける力も加わるので固定方法と強度が問題になります。

CADデータは以下で公開しています。Fusion360で作成してダウンロードも可能にしてあります。

押して開けるドア用 https://a360.co/2QXJ66G

押して開けるドア用

引いて開けるドア用 https://a360.co/2JTsqsJ

引いて開けるドア用

3Dプリンタの出力ですが、私はZortrax M200で出力しました。他のプリンタでも問題はないと思います。スライサー(z-Suite)では次のように配置をして印刷しました。

z-Suiteの設定

積層ピッチ 0.19mm インフィルは50%(もっと下げても大丈夫?)
印刷時間は8h42min。フィラメントは73g。
最大で2セット並べて出力できます。

取り付けにはM5(長さ20〜25程度)のボルト、ナット、ワッシャーが必要になります。私は六角穴付きボルトを使ってます。
こんなのとか。https://www.monotaro.com/g/00010518/

取り付け時にボルトを締めすぎると割れます。締め付けの力には気をつけてください。弱いと滑ります。様子を見ながら取り付けてください。
私のところでは取り付け後に「パキ!」と割れるような音がすることもありましたが、とりあえず使えています。

寸法が合うようでしたら活用してください。