CNCフライスの設計 25.リミットスイッチ(Z軸)

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各軸にリミットスイッチを取り付けます。この目的はリニアガイドやボールネジの破損防止です。リミットスイッチを原点に使う人もいますが、私は使った事がありません。理由はメカニカルスイッチやフォトインタラプタに1/1000mmの繰り返し精度を期待するのが無理だろうという理由です。加工時の原点はセットした材料に合わせて出しています。

リミットスイッチの目的は稼働範囲を超えた時の緊急停止用です。今回使う予定のステッピングモータではぶつけても壊すことは無いとは思いますが、ぶつけると気持ちの良いものではありません。
スイッチはオムロンのフォトインタラプタを使います。EE-SX471。同じような仕様のものはいくらでもあるのでどれでもかまいません。とりあえず今回は端子に半田付けできるタイプを選びました。あとは動作確認用にLEDランプが入っているタイプにしました。組み立てた後はカバーの内側で見えませんが。

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センサの取り付けはリニアガイドが取り付けてある部品に横から取り付けます。フォトインタラプタなので光を遮るとONになります。Z軸の可動部分に光を遮る部品を取り付ける必要があります。下図の様に2種類のプレートを取り付けます。この部品はステンレスまたはアルミの1mm板の曲げ加工になります。

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下図は別の角度から見たところ。2種類あるのは1つが上のリミットを検出するため、もう一方が下のリミットを検出するためのものです。

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Z軸の可動部分への取り付けは以下の様になります。まずはZ軸の可動部分を非表示の状態。リミットスイッチのプレートにはM3ネジ穴加工がしてあります。1mmの板厚にタップ加工では頼りない場合にはその下に3mm厚ぐらいでタップ加工した板をいれましょう。ここは手や工具が入らないのでナットは使えません。

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Z軸の可動部分の板にM3の6角穴付ボルトが入る長穴を付けます。長穴にしたのはリミットが動作する位置の微調整のためです。

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下図はスピンドルをつけた状態。狭いですが脇から六角レンチを入れて調整が出来ます。

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